肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ピーター・パン&ウェンディの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

3.5
大人になりたくないを叶えた子供おじさんと幼いまま現状維持を望む少女と否が応でも大人になり汚れちまったおじさん三人の童話を"演じる"ことのフィロソフィー
現実とネバーランドのウェンディとパン、「宿敵」のパンとフック船長。三人間の因縁が最近のものではない原点回帰か"新説"の「年を負う」ことをテーマに捉えた実写版

パンとフックは「宿敵」なんじゃない、『好敵手(ライバル)』なんだ
というか、「ピーター・パン&ウェンディ」じゃない!か・ら・の〜〜〜『フック』が脚光を浴びるべき映画の誕生

と、新鮮で深みのある話かのようにまとめましたが、ウェンディにミラ・ジョヴォヴォヴィッチさんの長女、『グリーン・ナイト』でダークファンタジーに新風、『ピートと秘密の友達』実写版を担当したデヴィッド・ロウリー監督の"再ディズニー実写版"のタッグではありますが…申し訳ないが、配信作で良かったという感慨です…
なにより、フック船長演じるジュード・ロウさん"一柱のみの魅力"で成り立っている印象ですね。
表題になっているパン&ウェンディ含め、どいつもこいつも魅力的でも愛着も湧きませんでした…(個人的に)

なにより^²チクタクワニの実写版がマジで巨大でスリリングな迫力があったのに、登場一回のみで他に活躍がなかったのは寂しい!(ワニ映画じゃないけども)

それだけ描くべきテーマに焦点をあてたってのは聞こえは良くても、「ファンタジー」に付きものの"アドベンチャー(冒険)"の"ワクワク感"と"スリル"も今イチ…
で、序文に書いた"メタ"を意識させるような三人の「過去」と関係を描いた"大人になるとは?"をより直球に捉えた『時間』を描こうとしたのはなかなかの試みだったと思います。
が、その"『時間』の重み(貴重さ)"も描くのは必然なのに、そこにかける"(本編)時間"も"丁寧さ"も全然欠けているんですよね…

スピルバーグ監督ロビン・ウィリアムズの過去を忘れ中年になっちまったパンの『フック』、普通の少年が母のためにピーター・パンとして見出され、成長していく『PAN』と実写でも『ピーター・パン』という「原型」から"時間を飛ばした"映画が描かれてきたが、一番源流に近く、一番"メタファーの中核"に迫ったものを描こうした映画が、"一番印象が薄い"のは何事か…と情けなくなってしまったんですよね…身勝手な物言いですがw

それでもジュード・ロウさん演じるフックの表情はいちいち印象的で、大人になって薄れ汚れちまった感性に"ファンタジーに寄せる希望"