Matthew

ザ・ビートルズ:Get BackのMatthewのレビュー・感想・評価

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)
4.3
ビートルズ最後のライブ

7.5時間の長編大作。あまりの長さに敬遠しようと思ってましたが、とりあえずPart.1観てみました。気付くとPart.3まで観終わってました、完全に日曜日をビートルズに捧げた次第です。

貴重な映像、公開ありがとうございます。普通に皆で喋ってるだけで泣きそうになるし、楽しそうに演奏してるともう昇天しそうになります。Don't let me downやTwo of Usなど名曲の制作過程、タバコのCMかな?と思わせるほど喫煙シーンのオンパレード、メンバーそれぞれの温度感、ビリーの救世主感と見どころ満載でした。そしてかの有名なルーフトップコンサートが行われた経緯、実際の裏方までの映像で感無量です。Don't Let Me Downなんて何百回も観てた映像なので、Part.3では一種のカタルシスを得ることができました。あんだけリハもグダグダで、ライブをやるって決めてからも下の階でまだ躊躇してたのに、いざ始まるととんでもない演奏で涙。一番やりたそうにしてたポールがニコニコでやってたの見るともう涙が止まりませんでした。書くこと多くなりすぎるのであとはメンバーそれぞれへの感想で終わろうと思いますが、最後の締めとしてよく一般的に言われる解散理由「エプスタインが死んで纏め役がいなくなり、メンバー其々エゴの衝突、そこにオノヨーコの登場でメンバーの不信感で、最終的に破綻」という定説通りじゃないかと思った次第ですが…

ジョン→スタジオでこんなにはっちゃけるんだ、と驚きました。ただオノヨーコがとにかく不快でした。別にそこまでアンチじゃないけど、病める時も健やかなる時もいかなる時も、背後霊のようにジョンの横にいて不気味。せめて皆で演奏してる時くらい外せばいいのに。前に出過ぎず、雰囲気を温和にしてくれるリンダとの差よ。試聴してるだけでこんだけ思うことがあるので、当事者3人の心中は如何に… ちなみに留学時代に知った知識ですが、サークルクラッシャーはyokoと言います。

ポール→どんだけ多才やねん!同じベーシストとして素直に尊敬。曲への向かい方がかなり理詰めで、プロフェッショナルを感じました。奥さんと子供が可愛過ぎてもう優勝。あと曲に行き詰まっててビリーのピアノ入った時の、これだ!って喜び顔が最高に素敵でした。

ジョージ→とにかくイケメン、この時代が最盛期。ルーフトップコンサートの時の髪型、衣装含め一番カッコいいです。そしてテレキャス使ってるなんてもう最強。メンバーの中で圧倒的にお洒落、差し色が勉強になる。そしてルックスも年取ってこんだけカッコいいのずるい。遅咲きの天才、ジョージ。2人の化け物と戦う姿は必見。

リンゴ→好感度爆上がり。基本的に4人の中では空気。でも絶対遅刻はしないし、ずっとニコニコしてる、メンバーが何がやってる時に一緒に付き合ってあげる、ポールの娘にも優しく遊んであげる、もうまさに人格者。解散後も他のメンバーとの良好な関係を築いていた理由がわかりますね。

I think that was rather grand.
I'd take one home with me.
Matthew

Matthew