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ザ・ビートルズ:Get Backのhiroyokoのレビュー・感想・評価

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)
4.0
全てのビートルズファン、至福と衝撃の6時間。これを超えるドキュメンタリー映画は、無いのでは。ピータージャクソン監督とフルタイム公開するDisneyプラスに感謝!なんでしょう、この映像体験は?!。歴史の一コマに実際にはに入り込んで、体験しているような興奮があります。私みたいな洋楽ファンにとってのこの時のビートルズは、20世紀の音楽のマスターピースを創った神がかったバント、という何かもう、教科書に乗ってるモーツァルトと同じような存在。その最盛期の制作過程に踏み込んでいて、あーホントにバンドとして曲作ってるんだ、と不思議な気持ちに。あの、LONG and winding road が初めて奏でられたシーンは、鳥肌が立ちます。個人的にPaulのソロRAMがフェイバリットなので、BACK seat 流れたときは、この時のPaulのクリエィティビティは、恐ろしい。あのJohnでさえ遠く届かない、Johnだからこそ、その凄味をイヤという程感じてたと。なんか、アマテラスのモーツァルトとサリエリを思い起こす、そんな衝撃を受けました。もう、Paul以外のメンバーが彼のクリエイティブに付いていけない。一流だからこそ、感じる苛立ちと離反があった。そして訪れる、たった一度のルーフLIVE。あの臨場感は凄い。なんか街の空気感まで切り取っていて、歴史がこんな風に作られたのか、と。全編、全てが20世紀の音楽の歴史的瞬間を切り取っている。凄いとしか、言いようがありません。
しかし、ビートルズはバンドとして、ともかく上手い。LIVE、本気で見たい!無理だけど!
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