みほみほ

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのみほみほのレビュー・感想・評価

3.5
🏈2020年135本目🏈

NETFLIXオリジナルの中でも評判が良いので、気になって観てみました。

結果的に…私にはそこまで響かなかった。雰囲気は良いんだけど、私の中では傑作にはならなかった。

けれど、優しい世界観の中に良いシーンも多いし、個性的なキャラも多いので、心がほっこりする作品でした。

何か起伏のある映画ではないし、強い面白みがあるわけではないんだけど、ぼんやり眺めてるのは凄く良い映画かも。

何故そこまで人を惹きつけるのかは、最後まで分からなかったけど…映画が終わる頃には、それぞれのキャラクターが魅力的に思えてくる。

途中から薄々気付いてたけど、着地はそっちか…と思って、実は現代的でリアルな映画だと思った。その着地だから、高評価を得てる気がしなくもない。微妙なラインを繊細に描いてるからかもしれないね。

キラキラしてなくても様々な青春があるし、色々な家庭があるし…性格も人それぞれ。誰を好きになるかも、現代は自由で寛容的。

その中で人と繋がっていく不思議な魅力のエリー・チュウが良かった。シャイなくせにクラスメイトの代筆をして、お小遣い稼ぎをしている変わった女子。
実は彼女の事を、最初はずっと男子だと思ってました。主語が私だった事で、女子なのだと知りました。
潔癖に見えて、心は真っ直ぐなエリー・チュウの表情と知性のある言動はとても魅力的。それが故にあまり共感は出来なかったけど、大胆になれないあの痛々しさに少しばかり自分の過去を思い出し、共感してしまった。

個人的に最初は冴えないアメフト🏈男子だと思っていた彼が、最後にはとても魅力的に映っていました。

私は抜けてて優しいあんな人が好きだなぁ。彼の作るソーセージタコスが抜群に美味しそう。この作品を観ていると、パリッパリッのソーセージが入ったタコスが食べたくなり、ヤクルトが飲みたくなってくるので、私は自宅にあるピルクルを飲んで堪えました(笑)

パパとアメフト男子のやりとりもなんか良くて和むんだよなぁ。

心に刺さった学芸会のシーン。
アメフト男子の優しさと、エリー・チュウが勇気を絞り出せた瞬間が良かった。


確かに、面白いのはこれからなのかもしれない。4年後が…楽しみ。
みほみほ

みほみほ