結構笑える殺人ミステリー。
息子は大学生となり家を離れ、２人だけの時間が増えたラリーとキャロルはお互いの趣味が全然合わない事に今更ながら気付く。
ある日アパートのお向かいの部屋の老婦人が心臓発作で亡くなった。
突然妻を亡くしたのに意外に明るい夫を不審に思ったキャロルは「夫が怪しい」と探りを入れだした。
最初はキャロルの探偵ごっこを馬鹿馬鹿しいと思っていたラリーだったけど…段々周りを巻き込んで行くのです。
ウッディ・アレンが何時ものように喋る喋る。
ダイアン・キートンも負けずに喋るものだから、夫婦漫才のようにずーっとあーでもない、こーでもないと喋っている。
夫婦漫才にクスクスと笑いながらミステリーの方もアガサ・クリスティー風に進展して行く。
ラリーのキャラクターはウッディ・アレンにしては毒が少な目で色々笑わせてくれる。
脇を固める役者も良い。
特にアダムス・ファミリーのアンジェリカ・ヒューストンはインパクト大です。
当初は実生活でもパートナーのミア・ファローがキャロルの役をやるはずだったけど、２人の間の養女スン・イーとの交際が発覚してミア・ファローが訴訟を起こした事もあり、元カノのダイアン・キートンが代役を務めたという。
この辺りの行き過ぎた自分勝手さも本当にウッディ・アレンらしい。
そして何時ものように随所に流れるスタンダード・ジャズは良い。
