今こそ観るべき映画⑤
"神が我々に望むのは
互いに愛を与え合うことだけ"
これはすごい。。
今まで観てきたスパイク・リー作品の中でもすごく強烈でインパクトの強い作品だった。
ベトナム戦争を共に戦った5人。
そのうちの1人、リーダー格だったチャドウィック・ボーズマン演じるノーマンは戦死してしまった。
それから数十年後、4人の元軍人は再集結し、ノーマンの亡骸と金塊の回収を目的に再びベトナムに赴く。。
『ブラック・クランズマン』とはまた異なり、現実と虚構が入り乱れる演出はスパイク・リーの怒りが頻繁に、よりガツンとダイレクトに感じられて効果的だったと思う。
そして現在と過去が入り乱れる少し複雑な構成は、フィルム?画面の大きさがその都度変わるおかげでわかりやすかった。
当時、米国における黒人の割合は11%だったにも関わらず、ベトナム派遣軍における黒人の割合は32%を占めたという、、
これは恐ろしい数字だと思った
"「白人の米国」に尽くすのは正しいことか?"
この疑問が生じることは至極当然に思えてならない…
さらに祖国では同胞たちが殺されているということを知った軍人たちが、怒りに身を任せて"目には目を"に走ろうとするシーンがあるけど、それを制するノーマンの台詞が素晴らしかった。
あとは何と言っても後半の、ポールによる狂気じみた第四の壁の破壊。
このシーン3分間ぐらい続いたんじゃないかな、とにかく凄まじかった。。
映画としても終始面白かった。(interestingの方)
BLMを知る上でも必見でタイムリーな作品だと思いました。