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健康でさえあればのmareのレビュー・感想・評価

健康でさえあれば(1966年製作の映画)
4.0
ただでさえ短編が面白すぎるのにそれらを贅沢に4本も詰め込んだご褒美でしかないオムニバス。寝る前にヴァンパイアを思い描く「不眠症」、映画館の喧騒から摩訶不思議なテレビショッピングのCMへと誘われる「シネマトグラフ」、街中の喧騒が一緒くたになり被害の連鎖をユーモアたっぷりに映した「健康でさえあれば」、森の中でピクニックしたい夫婦と農夫とハンターが繰り広げる不器用すぎる世界「もう森へなんか行かない」。エテックスのコメディを観ていると次のシーンは一体どうなるのかという、映画を観る上での原始的なワクワク感を思い出させてくれる。ほとんどの人にとって彼の映画はタイトル通りに健康的な満足感を与えてくれるのではないかと思う。俺はもっとこういう映画に出会いたい。
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