パケ猫パケたん

アオラレのパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
2.5
記録

(手短、レビュー

週間、観客動員一位ということで、(アオラレて⁉️)観賞。

ふとしたきっかけで、危ない車が、主人公の車を、執拗に追い掛けてくるという、スピルバーグの『激突!』を思わせる、トラフィック・スリラー。

危ない男の顔が映らない『激突!』と違って、冒頭の暴力場面から、ラッセル・クロウ演じるオッサンが、相当、危ない奴だとわかる演出。

まぁ、『激突!』に挑戦するかの演出だったが、謎が無いので深みに欠けると思う。

ラッセル・クロウが、不幸なのは分かるが、元々サイコパスの素質があったのか、それとも、社会が原因なのかの、演じ分けをさせていない。ニール・ジョーダン監督作『グレタ GRETA』の、イザベル・ユペールみたいな振り切った、怪演が観たかったなぁ。

他に、飲食店での修羅場で、お客が逃げ出さないとか、暗いところに隠れているガキが、懐中電灯を点けているとか、凡庸な演出が目立つ。

あと、現代の高画質の、この手のスリラー映画は、アラサー女優の恐怖に怯(おび)える演技が、必須なのですが、この映画での、カレン・ピストリアスは、不十分なリアクション演技だったと思う。例えば、この映画上映前の予告編でやっていた『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の、エミリー・ブラントだったら、血管が膨張してきて、汗だくになる演技とか、艶っぽくて最高だったでしょう。

だから、オイラみたいな極東の猫に、はっきりとダメだしの箇所があれば、ダメなんですよ。ラッセル・クロウが居なかったら駄作ですよ。この映画。

DVDでならともかく、映画館で観る価値はなかったなぁ。(大衆に⁉️)アオラレた(>_<)