このレビューはネタバレを含みます
前半はベタで特に言うこともなく普通。
後半になると令和におけるヤクザという立ち位置、反社会勢力を描きながらそれが齎す変化や組織に属することの意味を問うていく。
現代ヤクザの哀しみは伝わって来て、ここでもSNSによる被害が描かれていたが、そちらはちょっとアナログ的。
幸せになりたいけどなれない、なる方法も分からないほど世間から道を外れた人たちは、外道という道を極める極道となってのし上がって行く。
これほどまでに狭い世界もないのではと思うほど、身近な人たちが殺し殺されて生きて行く虚しき縦社会の生き辛さは伝わってきた。