コマミー

奈落のマイホームのコマミーのレビュー・感想・評価

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)
3.9
【結束は奈落より大きい】



"シンクホール"と言えば、博多駅前の道路陥没事故を思い出す。
あれはとても衝撃的だったので、今でも鮮明に覚えている。ほとんどが下水道工事や炭坑・そして地下鉄工事の現場で起きる事が多い。
そして実際、シンクホールでの被害は世界各国で起きている。本作の舞台"韓国・ソウル"でも2015年にシンクホームでの事故が起きている。

そんなシンクホールをテーマに描いたパニック作が韓国にて誕生した。

こんなに面白いとは思わなんだ。
予想以上にどんどんどんどん真下に落ちていって、観ているこちらまで"絶望感"。それまで「こいつ何なんだ?」と思っていた登場人物も、飢えを凌いだり、救出シーンだと頼もしく感じられる。
映画だからといって"全てが上手くいくとは限らない"。"助けられない命"もある。そのシーンは何ともやるせなくて泣いてしまった。
その後の"脱出シーン"はあの「アルマゲドン」と似た感情をおぼえた。まさに結束の深さ、父親の強さを感じたシーンであった。

結構、俳優の演技がオーバーな気はしたが、どうなんだろう?実際にはあんな感じなのだろうか?
それでもちゃんと見応えのあるパニック作になっていた。発想もとても冴えてるし、「第7鉱区」や「ザ・タワー」と言ったパニック作・災害映画を手がけた"キム・ジフン"監督ならではと感じた。

非常に面白い作品でした。
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