目覚めって、そっちの目覚めだったのかー…
(で、お話の系統を察して下され 笑)
たまたまチャンネルを合わせた時に始まって、タイトルに惹かれてそのまま観たので、ちょっとびっくりしました。
で、ケイト・ウィンスレットにも驚き。
彼女は多少堅物真面目な役どころでも、どこかに女子っぽいチャーミングさを感じることが多かったので、今回何気なく見始めた時には一瞬分からなかったくらい。
それくらいにカチコチに固く閉ざした、どこか男のような厳つさを感じる有り様に驚いたわけです。
まさにアンモナイト(化石)のごとく、閉じた貝殻のごとく、他人を寄せ付けない鉄の佇まい。
なんというか、色々な面で、『君の名前で僕を呼んで』と対照的だと感じます。
性別も画面の明暗もだけれど、どこかに茹だるような熱と湿度、瑞々しさを感じる『君の〜』に対して、こちらは冷たく硬くカサついてる。
あちらが熟しすぎたらボタリ、グジュリと潰れて地面に落ちてしまうとしたら、こちらはバラバラに崩れて粉塵になって風に飛んで消え去りそうです。
どっちにしても、苦しいね。
最後、母を見送ったあと、自分の世界から飛び出そうとするけれど、決して彼女は檻を無くしたいわけではないような気がします。
もっとも今度のは檻ではなく、自分を守るための『枠』のようなものだと思いはするけれど、完全な自由を求めてるってのとも、少し違う気がする。
熱演ですけど、やっばり次はチャーミングなケイトが観たいかな。