のほほんさん

ネバー・ダイののほほんさんのレビュー・感想・評価

ネバー・ダイ(2018年製作の映画)
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フィリピン発のバイオレンスアクション。
スタントウーマンが臓器売買に携わる犯罪組織から決死の逃避行を行う、ビックリするくらいシンプルな筋立て。ストーリーというほどの物も無いくらいシンプル。

世界のスタントパーソンに捧げられた本作は、とにかくアクションを撮ることを最大の目的としていたに違いない。


彼女(とその仲間)を執拗に追ってくる犯罪組織はそのほとんどが暴力要員であり、一目見ただけで悪人だと分かる容貌の人々。
色んな国の映画観て思うが、どんな文化でも悪い人はそれと分かる悪人顔をしているな。


追っ手の中には銃を持ってるヤツもいるのだが、主な武器はナタ。手斧を持ってるヤツもいる。これらの刃物があまり切れ味が良くないらしく(笑)、サムライスピリッツ並みにピシャピシャと1度の立ち会いで何度も斬られる人々。


徐々に倒れていく仲間たち。
遂に主人公も相手を殺害するに至るのだが、彼女の殺し方も中々にエグい。ナタを使ってのなます切りやら有刺鉄線で首を絞めたりやら。


途中から舞台は工場の廃墟に限定され、出口を探す様子も無い主人公達はただひたすらに逃げては闘いズタボロになっていく。


華麗だったり派手だったり激しかったり、世界中の色んなアクションが観られるようになった昨今、本作の格闘シーンは懐かしいくらいに殴って蹴っての繰り返し。
その展開の変わらなさも含めて同じ様なシーンが続くのだが、独特のザラついて荒っぽいながらも不思議なクールさもある雰囲気により、退屈することも無く観る事ができた


メタリカシャツを着た主人公は何となく朝日奈央さんに似ており、敵グループで銃を持った人はやべきょうすけさんに似ていた。