監督がアミンと向き合い続けて、アミンも監督と自分と向き合い続けて封印し続けた自身や家族を語ることを決意し、語られた言葉を映画として世界に出すという結果になった
凄いことだな
お兄さんがわかっていたよとアミンを抱きしめたシーンで滝の涙が出てしまった
アミンがアミンであることで家族を失わなくてよかった
生まれながらの特権というのは確実に存在している。これをひんやりした映画館で観ることのコントラストはあまりに残酷だった。
悲惨な環境を安全な場所から写すだけで終わらないためには。
苦しみの記憶の観客で終わらないためには。
気持ち良くなるための自己嫌悪、問題を後回しにする自分にとっての都合の悪い自分を嫌でも見つめざるを得ない。アニメだが、これは絶対的に事実としてある現実だから。では自分はどうするか、を考えることから目を背けることができなくなる。だから自分はこの映画を今観て本当によかった。
