だい

殺人捜査線のだいのネタバレレビュー・内容・結末

殺人捜査線(1958年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

殺害した相手の「最期の言葉」に興奮するサイコパスキラーのダンサー。
ヘロイン密輸組織の受け子をする彼ら一味を摘発しようとする警察組織との攻防を描いた作品。

と言えば聞こえはいいけど、
実際のところは刑事側はたいして描かれておらず、
特に中盤以降はダンサーたちが予定外の事態で自滅していく様がメイン。


でもさ、
そもそも最初のカバン強奪はともかく、
その後の計画っていくら何でもガバガバすぎるんだよな~
ターゲットが帰宅してから何とかしろとか、
いくら何でも不足の事態の入り込む余地多すぎ!

むしろ今まで何故破綻してこなかったん…?


シナリオとしては、
本来伏線にして膨らますべき部分を何一つ拾わなかったせいで全体として平板な感じに終始。

ダンサーの生い立ちとか、
それが故にターゲットの母に同情したかのような演出がありながらも、
結局は何も関係なかったりとか、

最初のターゲットが狙われるかもだから護衛つけとけ!
と言いながら結局その後何も出てこなかったりとか、

無事に空港まで辿り着けるかな?って組織のボス?が言ってたけど、
結局組織の網は特に無いのかよ!とか。

そのへんを拾ってくれないと、
ダンサーがただ暴走して終わるだけになっちゃうんだよなあ。

過去にサイコパスキラーを演じたレアード・クリーガーやリチャード・ウィドマークらと比べると、
ダンサーを演じるイーライ・ウォラックには、
気味悪いサイコパス感みたいなのが薄くて、
単なる短気キャラに見えちゃってるから、
もう少し何らかの肉付けが欲しかったなあ、とか。



そもそも警察も、対象車輛が逃げられないような配置しろよな。
だい

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