1959年（昭和34年）9月26日に上陸した伊勢湾台風。
なんで、こんなにぶっとい丸太があるのか気になって調べてみたけど、貯木場の大量の木材が押し流されて襲ってくるって恐ろしすぎるわ。しかも、縦回転してきてたって話だしね。
ブチとの出会いを入れるところから、ラストの展開は予想していたけど、悲しいよな。
利夫くん、途中で過去話挟んだのかと思って観ていたら、ただの長い夢でツッコミ入れてしまった。
最後、生き残った漁師の爺さんが水の中潜って利夫くんの家の中入って、驚愕しているのはどっちなんだ！？生きていたのか？亡くなっていたのか？ってもどかしい気持ちだったけど、残念でした。

DVD化はされておらず、1999年4月に発売されたVHSのみ。

映画のできに関係なく死んだ人々が可哀相で泣いてまうのは仕方ない。
はじめは足手纏いだった飼い犬が自分を犠牲にして少女を助けるというエピはのちにタイタニックのよう、神山にとってはハチ公物語につぎヒットを目論んだだけだろう。

みんな窓に板を打ち付けてたけど当時我が家では窓を全部外して風を通り抜けさせ家の倒壊を防いだと父がよく話してました。

なかなかのトラウマアニメ。

1959年愛知県を中心に大きな被害を出した伊勢湾台風。
死者行方不明者が5000人を超え戦後の自然災害では東日本大震災、阪神淡路大震災に次ぐ大災害だったことを改めて教えてくれる。
アニメーションの画はいかにも昭和アニメのレトロな感じだけど、それでも台風による高潮が人をのみ家々を破壊していくシーンはやはり恐ろしい。
知らなかったのだけど、名古屋市南区で1500人の犠牲者が出た原因が名古屋港の貯木場から流れ出た20万トンの木材が家々を襲ったからという。怖いですねぇ。

監督は「ハチ公物語」の神山征二郎
小学生を主人公にして、幼い恋心や平穏な家庭を描いた後に、台風が強くなりじわじわと破局へ向かう演出は緊張感があって見応えあり。
家の中で水嵩が増して、逃げ場がなくて溺れていくって、嫌だなぁ。