なつ子

樹海村のなつ子のネタバレレビュー・内容・結末

樹海村(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます



のろいちゃんが出てるの忘れていたので早速嬉しかった。

外で動画を見れる時代になったお陰で、夜人気の少ない公園でホラー映画を観る楽しみを得てしまった。こればかりは時代に感謝。
でも多分その所為で風邪引きました愚か。


冒頭のベタでチープな配信に対して、インターホンに映り込むアッキーナがその頃には良い味出してて良かった。

妹と姉どちらを主軸に考えていたら良いのかわからなかった内は正直退屈だったけれど、トラックでの轢かれ方やおばぁちゃんの死に様、イケメンの死に方がわかりやすくとても良かった。人死にが今回とても多いですね。
イケメンの彼女が木の幹に取り込まれてるのも意味不明な死に方で良かった(おばぁちゃんの薬指と彼女の死に方の理由は後にわかった)。

妹が私にはいないので未知の生き物なのだけど、それにしても自分の友人関係を破壊する妹に血の繋がりと畏れとを天秤にかけてどちらが勝つのだろうか。
肩に置かれた手を妹と信じ手を重ねられる勇気がすごい。

1番タイプだった寺の息子の金髪長髪くんが案の定自分の指切ったり首切ったりしてて、ここが1番怖かったな。何切ってる音?って早々に察してしまった。このシーンが良かったので高評価◎お姉ちゃんには同情するけど。

響はリスナーとどのタイミングでバイバイしたのかなってずっと引っかかっていたので、鳴が樹海の中でアッキーナとリスナーたちを見つけた時に勝手に盛り上がってしまった。
アッキーナが良い人感出しまくるので1人ずつばらばらに死体見つけるのかと思えば木の耐久度えぐすぎ問題だった。
この恐怖と面白さの中間くらいで来られるとへらへらしてしまう、これだからわけわかんないホラーってとても楽しい。

このシリーズの脚本書いてる人はきょうだいの片割れを犠牲にするのが性癖なのかな。
弟らぶな私は2人の仲の悪さに共感出来ず、姉のピンチを救う妹の都合の良さから私とは違うタイプの姉像を見た。
だからこそ鳴の娘にまだ呪いの片鱗が付き纏っているのかなって。
前作同様過去の人間や死人の介入みたいなのもこの人の好きな作風なのかな。
母の頑張りを無駄にするのも犬鳴村で兄の頑張りを無駄にしたのを彷彿とさせた。

アッキーナのオカルト特集第二弾ということは犬鳴村と別の世界線なのかな?とか、あの後何らかの歴史改変があったのかな?とか。遼太郎くんのあからさまな犬鳴村の匂わせとか前作見てる人へのサプライズで良かった。
本来のコトリバコとは少し違かったから若干のチープさは拭えなかったけど、上記の点激熱だと思うしもう少し評価高くても良いような…?犬鳴村を見返したくなった。


同じ趣味のお友達が少ないから、私もオカルトやホラーを語り合える相手が欲しいなと思った。学生の内とかに心霊スポット行ったりしてみたかった。そういうコミュニティを探そうかなぁ。
なつ子

なつ子