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黒い罠 完全修復版の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

黒い罠 完全修復版(1958年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ-メキシコ国境の町を舞台に、ギャングや悪徳警官がしのぎを削るノワール。オープニングの長回しに尽きる。ダイナマイトの CU から大掛かりなクレーン/ドリーに展開、小道具/舞台/主要登場人物/発端事件を一気に見せる。他にも、外側の映り込みと内側の人物を同時に捉えた窓ガラスなど、凝った映像は多い。あとは凡作。プロットはフワッとしていて人物の言動に説得力を欠く(例:メキシコ警官の妻がギャング男性とのツーショット写真で脅迫されるが、それ脅迫できるネタ?脅迫された妻はなぜ米国残留を選択?彼女の米国残留は脅迫側の意図通り?など諸々説明不足)。強面で口の悪いウェルズ演ずる警官、印象に反し有能で正義感ある警官を想定して観ていたら、印象まんまの悪徳警官で逆に意外(監督自ら主演はナルシシストが多い中で、悪役を演じ切ったのは尊敬)。端役で多動症的な人物が 2名登場するが、不安なムードの創出に使われている感があり、不快だった。Jazzy な劇伴、バーでのロカビリーなど、音楽はよし
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