このレビューはネタバレを含みます
たしかに「ミッドサマー」的。
時代は1973年。
少女ローワン・モリソンが行方不明になったと知らせを受けて、ひとりの警察が調査のためにある孤島にくる。この島はカルト教の島だった。
調査するも島民は隠している。騙している。学校の生徒も先生も。性に対してかなりオープンで、学校でも普通に教えている。
そして彼らは、生まれ変わりを信じていた。
5月1日に「五月祭」という儀式が行われる。
昨年、不作だっため今年は豊作を願って供物を捧げるためのお祭り。島民は動物のマスクをかぶったりしている。供物というか生贄。太陽が沈む直前、この祭りはクライマックスを迎える。
救いのないラスト。
すべては最初から仕組まれていた。
燃えさかるウィッカーマン。神に祈る警官。
沈む夕陽がきれいだった。
5月1日に見るのは、適した作品だった。
奇しくも私の生年月日は、1973年5月1日。私はあの警官の生まれ変わりなのかもしれない。