真っ黒こげ太郎

ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~の真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やたら「ターミネーター」パロが多いが…。

もしかして監督、気にしてる?w

と思ったら…!!!



前作で悪魔崇拝の殺人鬼達を撃退したコールだったが、カルト教団の痕跡は跡形もなく消えており、誰もコールの事を信じなかった。
それから2年、コールは変人扱いされますます馬鹿にされる日々を送っていた。

そんな中、彼女のメラニーの誘いで湖のキャンプ地に遊びに来た。
だが、メラニーとその友達も悪魔崇拝者となっていた!!!
オマケに殺した連中も何故か復活!!!
敵が増えまくりコールは前作以上の大ピンチに!!!



いじめられっ子の少年が、ヤバい悪魔崇拝者達に襲われる、バイオレンス・ブラックコメディ・ホラー。
配信サービス限定スプラッターコメディ、「ザ・ベビーシッター」のまさかまさかの続編!!!
こういう「サプライズ」系の映画で続編が出るのは始めてじゃないかな?


そんな続編では、前作のヒロインが裏切り敵が増えまくるというとんでもない大ピンチ展開!!!
(ってかもうベビーシッター関係ないじゃん!!!w)
幸い変人化と思われたまともな女子(ヒロイン)と共に、逃げと反撃を繰り広げるという、やってることは一緒ながら前作以上にヤバい展開となっております。

さてそんな本作、直接繋がる続編ながら前作以上に捻った展開に加えて、グロ描写の増加に見事な伏線回収、そしてまさかまさかのどんでん返しによって前作以上に面白い快作となってました。w
人によっては賛否あるかもしれないが、俺はこれ前作以上に好きだぞ!

今回は前作同様に前作以上にピンチな展開ながら、主人公も成長したからか早い段階で「反撃」の一手を取ってくれるので、前作から緊張感は薄れたものの主人公がビビりまくってモヤモヤしてる感がだいぶ薄れたのは良かった。
殺人鬼化した前作ヒロインに代わる新たなヒロインを始め、登場人物もキャラ立ちまくりだし、お話のテンポも前作同様に良い。
ギャグシーンも前作以上にブラック感が増した上にふざけまくっており、実にバカバカしい!!!
賛否あるかもしれんが唐突に格闘ゲーム化するばめんとか笑えたw

更にクライマックスでは、まさかのゲストキャラ登場!!!
更に細かい伏線回収が行われており、クライマックスではそれらを生かした逆転劇が展開されるのが面白かったです。

後嬉しいのが、前作以上にゴア描写が派手になり数も増量された事!!!
首チョンパや肉体粉砕率多めでスプラッター映画としての見せ場も満点だ。
テンポのいいコメディ描写も相まって、前作以上の満足感でした。

そして今作、前作以上にパロディ率多め!!!
「マトリックス」や「13日の金曜日」、「死霊のはらわた」等のパロディ率が高いが、それ以上に「ターミネーター」シリーズのパロディ率が多め!
監督が「ターミネーター4」の人で、同作があまり評価が良くなかったからのパロディなのか…と思ったら、まさかこのパロディがクライマックスの伏線になってるとは…。


そしてラストは…まさか「ターミネーター」シリーズのネタが最後の最後でここまで生かされるとは思わなかった。

ってか詳しくはネタバレ防止の為に言えんが殆ど「T2」じゃねぇか!!!!wwwwww

最後は完全にパロディではあるが、しっかりと感動させて清々しく終わらせてくれるラストは素晴らしかった!!!!


監督のマックGさんは「ターミネーター4」でやや評価を落としていた様だが(実は俺も不安になってた)、今作では「ターミネーター」シリーズを思いっきりパロりながらもそれらを面白いラストの展開に仕上げることで、「T4」の失敗の払拭に成功したのでした。めでたしめでたし!!!


正直、クライマックスで急に良い奴になるキャラがいるのは気になったし、前作に比べやや粗くなった所はありますが、テンポの良さとグロ描写の良さは健在だし、前作より好きになった部分が多かったので、あまり気にならなかったです。


前作のエッセンスを受け継ぎつつも、スプラッターの進化や伏線回収の面白さをプラスしパワーアップした良い続編でした。

是非とも前作から続けてみて欲しい、スプラッターコメディの秀作です。
スプラッター映画好きも、「ターミネーター4」に不満を持った人にも是非見て欲しい、オススメの逸品です。