へたれ

ザ・フラッシュのへたれのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
2.5
良かったとこ1 マイケル・キートンの落ち着き
エズラ・ミラー以外は全員カメオ出演並みの印象の薄い演技しか見せないこの映画で、それなりにキャラクターを演じていたのはマイケル・キートンだけだった。
DCの映画に足りてない落ち着いた演技ができていたのが良かった。

良かったとこ2 エズラ・ミラーの一人二役
バリーというキャラクターに対しては特に魅力を与えなかったものの、この映画の大半を一人二役で演じていて、そのやりとりも全然違和感がなかったのは良かった。

ダメだったとこ1 センスが無さすぎるCGI
まず目につくのが人物をスキャンして作った顔の造形。「不気味の谷」を越えない無表情で、見ていて気持ち悪い。一から作ったと思われる冒頭の赤ん坊の顔も作り物感が酷い。
終盤のゾッド将軍たちとのバトルが、一昔前のCGバトル並みのスカスカ具合で、この世の終わり感が全くないのもこの規模の映画では珍しい。

ダメだったとこ2 いい加減なプロット
マルチバースや時間改変ものというよりも、過去ネタを散りばめて懐かしい気持ちにさせることだけに注力していて、辻褄が合わなくなるとパスタの話や感情に訴えかけるセリフで話をごまかすことに終始している。かと思えば、スーパーガールというそれなりに伸ばしがいがあるキャラクターはおざなりに扱っていて、何をやりたいのかが最後まではっきりしなかった。
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