へたれ

カラーパープルのへたれのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.3
良かったとこ ダニエル・ブルックスの個人芸とアンサンブル
まず、ソフィア役のダニエル・ブルックスに異様な存在感があった。役柄的にも最もキャラが立っている役ではあるけれど、それを差し引いても「Hell No!」のシーンは振り付けの楽しさも合わさって、この映画で一番盛り上がるシーンだった。
俳優たちのアンサンブルはどれも相性が良くて、特に若い頃の姉妹を演じたフィリシア・パール・ムパシとハル・ベイリーのデュエットは、この姉妹の仲の良さを印象づけるというストーリー上の役割をちゃんとこなしていた。

ダメだったとこ1 タラジ・P・ヘンソンの大げさ演技
シャグを演じたタラジ・Pヘンソンは、他の俳優と比べても目立つくらいオーバーアクションで、一人だけ舞台版から抜け出てきたような違和感があった。自由奔放を体現しないといけない役なのに、この役がチグハグなせいで主人公のセリーとの対比が弱くなってしまった。

ダメだったとこ2 楽曲が弱い
いくつか見せ場はあるものの、全般的には聞いている端からメロディを忘れてしまうぐらい印象に残りにくい楽曲が多い。楽曲のシーンの撮り方が昔ながらの撮り方なのもあって、歌が多い割にはミュージカル映画としての満足度は低い。
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