こたつむり

映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレットのこたつむりのレビュー・感想・評価

2.4
♪ 一か八か 欲しくて欲しくて
  どうにもまるで消化しきれない炎上

このシリーズの魅力…。
それはエキセントリックな登場人物と世界観…それを支えている将来有望な俳優たち…そんな印象だったけど…本作はダメ…てんでダメ…。

何よりも敵キャラクターの魅力ゼロ。
イカれた奴を描きたかったんだろうけど…ひたすらに「フヒャフヒャ」言っていれば良いわけじゃなく…横浜流星君も仕事を選ぼうよ…とか思ったけど、実は違う流星君だった…というかあなた誰?

勿論…主要キャラクターも壊れ気味…。
主人公は幼児化激しく…カリスマである生徒会長は置物に過ぎず…狂言回しとなる高杉真宙さんに至ってはウザさが前面に出ているので惹き込まれるわけがなく…。

バトルに使うギャンブルも魅力ゼロ…。
駆け引きとか「何それ、食べれるの」レベルで存在しないし…クライマックスのゲームに至ってはルール不明…レベルが低すぎて本作の対象年齢は幼稚園児かな、と思う始末…。

途中で挿し込まれる演出も首を捻るばかり…。
“いきなりミュージカル”はギャグのつもりなんだろうけど…他のコメディ要素がスベリまくっているから…違和感が先立つし…ギャンブルに負けたら強制労働って…今更…。

嗚呼、ツッコんだら負けだ…。
そうは分かっていても…肩が外れるほどに下がっていくのは避けられず…ジャンクフードも美味しければ許容できるけど…味付けに失敗したジャンクフードは…ただのゴミ…虫けら…。

まあ…そんなわけで…。
続編があるような終わり方が途方もなくイタい作品…原作未読なので判別できないけど…ファンはこれを良しとするのか…はなはだ疑問…はてしなく疑問…。

唯一良かったのはエンディング曲…。
考えてみれば…ドラマの頃から選曲は良かったと思う…でも音楽で誤魔化せる…そんな時代は終わったのです…やっぱり大切なのは脚本…そう結論に至りました…。
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