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シカゴ7裁判のiroのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
3.5
先日、ようやく観られましたー(^^)

50年以上経った現在でもなお、ベトナムや60年代が語るべきテーマとして、しばしば映画の世界で取り上げられています。

これは人種問題や国家の覇権主義、あるいは法と秩序、正義の維持という問題に対して、アメリカの国内が最も悲劇に見舞われたから、そしてそのために皆が意識を持ち、行動した時代だったからでしょう。

この作品も史実を基に、反戦活動とそれに対する国家の圧力というテーマを、アメリカの映画界が伝統的に得意とする法廷劇で描いていきます。

エディ・レッドメインとサシャ・バロン・コーエンの共演はなかなか魅力的でしたが、加えて法廷劇の背骨となる2つの役柄、クンスラー弁護士役のマーク・ライランスと、そして複雑な感情を抑えて法廷に立つシュルツ検事役のジョセフ・ゴードン・レヴィットの演技が印象に残っています。(ただ、実際のシュルツ検事はもっと酷薄だったそうです。)

誰の為の反戦なのか。そのメッセージを提示したラストも良かったと思います。
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