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オールドのSSDDのレビュー・感想・評価

オールド(2021年製作の映画)
3.7
■概要
6歳の男の子と11歳の女の子を持つ夫婦は、ネットで探し当てたビーチリゾートホテルに旅行に向かう。
ホテルに着くと支配人が好みのカクテルを提供するウェルカムドリンクで始まり、清潔感もある素晴らしいホテルに最高の旅を予感した。
支配人から朝食時に自然保護区にあるプライベートピーチを勧められて少人数でビーチに向かう。
美しい岸壁と砂浜、文句の付けようがないビーチで過ごす中、異変が起こり始める…ここでは人体に何か影響を及ぼす何かがある…。

■感想(ネタバレなし)
久々のシャマラン作品です。
スケールしない!予告が全て!ぶん投げて終わる!と以前からシャマラン作品のガッカリさせられてはたまらず観てしまう私はシャマラン中毒患者です。

本当いっつも風呂敷広げたと思ったら最後はポケットに入るハンカチくらいのサイズに収まる監督の作品が大好きです。

今回もガッカリするだろうなぁとワクワクしなが見たんですがまさか…しっかりした作品じゃないか!?

シャマラン作品って物事を変な側面からみて解釈し、奇抜発想を広げるのがお得意なのですが今回もその点は最高。

今回もその奇抜な設定を活かして、想像をしてなかった事象を見せつけてくれます。

未視聴の方はネタバレなしで拝見致くのがオススメですね。








■感想(ネタバレあり)
ビーチから出られないというのを陸路でも来れるのに出られないという設定にしていたり、その理由も説明が付いていた。
同監督のハプニングは事象も由来も謎で不評(私は大好きな作品)でしたから学んだんですかね。

あとはいつも通り色んな人種を入れるし、人物の性格や重視している概念などがわかりやすく、登場人物がわかりやすい。

まさか老化現象の話で妊娠して子供が産まれるところまで描かれると思わなくてここは流石だなと思います。

後は細胞蘇生の速さを使って骨が骨折が変な方向で治り続けて化け物と化すのは相変わらず一個は入れる悪趣味(褒め言葉)の描写で笑えます。

島自体の事象を使って有効にメリットを享受できるのは製薬会社として、治験の場としている設定もなかなか面白かった。
副作用は長期間に渡った経過じゃないとわからなかったりするので、そう考えるとウェルカムドリンクに医師に与えたのはなんらかの認知症改善効果が見込まれるものだったのかなと思えますし、ラッパーの血液凝固が弱い体質は副作用を誘発していたのかと想像できますしね。

結局戻れたけど老いた二人が不幸なのは確実に脳が発達しても知識量や経験則が不足してしまう上で6-11年の経験値と知識量であと20-30年の寿命という不利な人生なのが不憫だなぁと。
両親は互いを敬っておだかやに楽園のようなビーチで最後が送れたのは幸せだったでしょう。

なんにせよ、コロナのせいで海外旅行からは遠ざかってしまっているのであんなビーチで過ごしたいという旅行意欲が高まってしまいました。あー沖縄今年は行きたいかも…。

当作品で初めてシャマラン体験された方は過去作で是非ガッカリを味わってくださいね。アンブレイカブルなんてオススメですよ!三部作だったのが後々知ってびっくりしましたが一作目観た時は中学生だったので友人となんじゃこりゃあ!と憤慨したのをよく覚えてます。
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