マトリョーシカの動画版をずっと見ているという映像的な面白さはあるが、内容を掴むのが難しい。複数回観たことでわかってきた（気がする）。最後はおそらく出会いのシーンに戻ってきたわけですよね？最初が別れのシーンで、そこから自分達の思い出をどんどん振り返っていく。そのふりかえりの終着地が出会いのシーンなわけですが、そこに赤ウサギがいるので、出会いのシーンと別れのシーンという全く時系列が異なる二つのものが、同一の存在によって架橋されているという。円環的に世界を観てるみたいな感じなんですかね？
最初は映像遊戯としてしか観ていなかったが、だんだん登場人物が同じだと気づいてくる。そこから内容を考え始める、という映像体験でしたね。勘のいい人はもっと前から内容を追えるのかもしれないけど、私には難しかったです。2回目観るときはそのような体勢で観ることができたけど、やはりこの映画を男女の恋愛として解釈するのは結構難しいと思いました。あと、絵が絶妙に不気味で怖いのも良いです
