KUJIRA

ロン 僕のポンコツ・ボットのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この設定だと、ロボットの愛嬌が鍵となる。
思った以上にそこが良い。
ロンの壊れっぷり、自由奔放さ、コミカルさ、声の雰囲気。ずっと見ていられるぐらい好き。

それ以外の要素が、相乗効果を発揮するに至らないのが残念。

古臭い価値観、子供と向き合っていない印象を受ける家族。
主人公に全く優しさも関心も示さず、魅力の無い学校のクラスメイト達。
キャラクターの肉付けが一切無い、ロボット企業のメンツ。


ストーリーに芯が通っていない。

衝撃を吸収する構造のロボットが、トラックから落ちたぐらいで故障。
ハイテクロボットが、ネットに繋がらず、各種設定がされていない所は、非常に面白い。

学校の皆んながロボットを持っている。唯一ロボットを持っていないバーニーは、友達がいない。
ロボットなんて要らない。そんな理解の無い親が、急にロボットを買う流れに説得力が無い。
しかも、配達員に金を掴ませて強引に手に入れる有様。
犯罪です。

悪ガキを容赦無く引っ叩くロンが痛快だが、基本的に話の展開が強引。

ロンが捕まるからと逃げるのは分かる。
でも、森は無い。
ロボットに充電が必要なのは明白。
バーニーは喘息持ち。

再インストールされて別物になってしまったロンのデータを取り戻す為に、本社に乗り込む。

皆んな楽しくなさそう。
そうだ、皆んなのロボットをロンにしよう。

はて?謎理論。

皆んなのロボットをロンの設定にすると、ロンは消滅してしまう。
はてさて?謎理論。

この作風、この流れ。最後はロンが帰って来ました。
とはならず終幕。

えぇ〜、そこはご都合主義で良くない?
KUJIRA

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