このレビューはネタバレを含みます
この設定だと、ロボットの愛嬌が鍵となる。
思った以上にそこが良い。
ロンの壊れっぷり、自由奔放さ、コミカルさ、声の雰囲気。ずっと見ていられるぐらい好き。
それ以外の要素が、相乗効果を発揮するに至らないのが残念。
古臭い価値観、子供と向き合っていない印象を受ける家族。
主人公に全く優しさも関心も示さず、魅力の無い学校のクラスメイト達。
キャラクターの肉付けが一切無い、ロボット企業のメンツ。
ストーリーに芯が通っていない。
衝撃を吸収する構造のロボットが、トラックから落ちたぐらいで故障。
ハイテクロボットが、ネットに繋がらず、各種設定がされていない所は、非常に面白い。
学校の皆んながロボットを持っている。唯一ロボットを持っていないバーニーは、友達がいない。
ロボットなんて要らない。そんな理解の無い親が、急にロボットを買う流れに説得力が無い。
しかも、配達員に金を掴ませて強引に手に入れる有様。
犯罪です。
悪ガキを容赦無く引っ叩くロンが痛快だが、基本的に話の展開が強引。
ロンが捕まるからと逃げるのは分かる。
でも、森は無い。
ロボットに充電が必要なのは明白。
バーニーは喘息持ち。
再インストールされて別物になってしまったロンのデータを取り戻す為に、本社に乗り込む。
皆んな楽しくなさそう。
そうだ、皆んなのロボットをロンにしよう。
はて?謎理論。
皆んなのロボットをロンの設定にすると、ロンは消滅してしまう。
はてさて?謎理論。
この作風、この流れ。最後はロンが帰って来ました。
とはならず終幕。
えぇ〜、そこはご都合主義で良くない?