原作からどこを変えてどこを変えないかですべてが決まる。まるで映画プロデューサー気取りでこんなことを言いたくなる。
そういう意味で今回のアニメ化は原作への愛がなければ成り立たなかったもので、映画になったらこんな場面が見たかった!という原作読者の期待に応えている。出番は少なくとも、要所要所ですごい声優さんを起用しているのも映画好き、音楽好きに訴えるものがある。
原作でそれとなく示されていた映画業界のシビアな面をきちんと拾い上げて映像化していたのも良かった。こういう場面は繰り返し観るたびに輝いていくだろう。