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映画大好きポンポさんのSWDのネタバレレビュー・内容・結末

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

劇中劇←映画本編←それを観る我々観客達…という3層の入れ子構造を活かした演出の数々は面白かったけど、良い意味でも悪い意味でも「映画オタクの妄想」的な、リアリティラインが乱高下する脚本に苦笑してしまう場面も多々。原作からしてそうなんだけど、ここは劇場版のオリジナル展開(特に会議室の辺り)でより顕著になってしまった感も。物語部分をあくまでファンタジー、寓話として割り切って楽しめるなら文句なしにオススメの一本だと思います。

印象的だったところ
・圧倒的な序盤のキャラクター紹介の手際の良さ。シンプルなストーリーを演者の魅力と編集の力で押し進めていく劇中劇の作り方と重なる場面。
・清水尋也さん、大谷凛香さん両名のフレッシュな演技が役どころと合ってて良かった。あと個人的に『スター⭐︎トゥインクルプリキュア』の印象が強かった小原好美さんがこれ以上ないくらいポンポさんというキャラにハマってて嬉しかった。
・映像製作に欠かせない(けれど描かれることの少なかった)編集という引き算の作業を「何かを達成するために他の何かを切り捨てること」と解釈し最大の見せ場に持っていき、ジーンの偏執的とも言える拘りに重ねるラスト。

与太話
・ポンポさんが映り込んだカットを予告映像で使うの、色々理由つけてたけど劇中世界のロリコンを釣りたいだけでは?(邪推) でも実際予告で見たカットが本編では切られてたりはよくあることだし案外リアルなのかも?
・ロケ地でオフショットを撮影してるっぽい場面があったけど、後で公式のインスタとかにupするのかな(だとしたらプロデューサーばっか映ってるしやっぱロリコンホイホイでは?)
・上映時間キッチリ90分。長い映画は観客に優しくなく現代的じゃない、というメタ台詞の後なので余計に粋すぎてムカつく!!!(褒め言葉)
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