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トゥルーノースのericaのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
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"賄賂だけが、この国で物事を成し遂げる唯一の方法だ。"

北朝鮮の強制収容所の過酷な実態を描いた3Dアニメーション作品。
監督が10年もの歳月をかけて、脱北者や元看守たちの証言を元に紡いだお話らしい。

壮絶すぎる、、、

正視に耐えない極めて残酷な内容だけど、リアル過ぎない3Dアニメーションのお陰で最後まで見届けることができた気がする。。

収容所から脱出を図り、外の世界へ真実を知らしめるという流れは、『アウシュヴィッツ・レポート』に似ていると思った。

しかしながらアウシュヴィッツは負の"歴史"。
こちらの強制収容所は、2022年の今もなお存在し、推定12万人の被収容者が過酷な環境で苦しんでいるとのこと、、
信じられない……けど、これが現実。
日本からそう遠くない国で、こういうことが現在進行形で起きている、ということは知っていなくちゃいけない、と思った

タイトルは、シンプルに"北の真実"という意味だけかと思っていたら、(コンパスは常に北を指すということから)"重要な目標 / 生きる意味"という別の意味も込められている、ダブルミーニングだった。
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