回想シーンでご飯3杯いける

ジングル・ジャングル 魔法のクリスマスギフトの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

2.7
毎年、多数のクリスマス映画を制作しているNetflixから、今年も新作が登場。溜め込むとクリスマスまでに観られなくなるから、早速鑑賞した。

主演のフォレスト・ウィテカーを筆頭にアフリカ系のキャストで固めたブラック・ムービーであり、クリスマス映画であり、ミュージカル映画でもある、というなかなか豪華な作品で、観る前から期待も高まる。

更に、主人公は挫折を経験した発明家で、その娘や孫との絆、弟子の裏切り、何となく「E.T.」を思い起こさせるロボットの登場、子供達の冒険活劇等を取り入れ、往年のスピルバーグ作品を合体させたようなかなり欲張った内容なのだが、それが市場調査を元に作ったような節操の無さを醸し出しているように思えて、期待ほど楽しめなかったというのが正直な感想だ。

あと、ミュージカル映画で稀に見られる現象なのだが、美麗なCGや過剰な舞台美術は、音楽の邪魔になってしまうという事に、そろそろ気付くべきだ。多少の個人差はあるだろうけど、人気ミュージシャンであるジョン・レジェンドが音楽を手掛けているのに、鑑賞後に1曲も口ずさめないのは、どこかさじ加減を誤っている証拠だと思う。