パピヨン

再会の奈良のパピヨンのレビュー・感想・評価

再会の奈良(2020年製作の映画)
3.7
プロデューサーとして名を連ねる河瀨直美とジャ·ジャンクー、らしいと言えばらしい仕上がりの作品でした。監督·脚本のポンフェイがこの先、中国映画界で活躍して更に二国間を見詰めてくれたら嬉しいかな。
2005年の奈良、日本に帰国したまま行方が分からなくなっている残留孤児の麗華を捜すため、中国人の養母である陳(ウー·イエンシュー)は一人で来日します。孫娘のような存在のシャオザー(イン·ズー)と、麗華を捜す中で袖触れ合った元警察官の一雄(國村隼)も手伝うことになります。そこから三人の何とも風変わりな捜索旅が続くのです。
残留孤児問題を簡潔に説明する“軽快な音楽に乗った”アニメーションからスタートし、中国人と日本人の心温まる捜索旅が描かれ、苦しく切なく口惜しい現実へと向かいます。日本国が自国民を二度も見捨てるいや、二度も殺すことがあったのです!それが恥ずかしくも情けない現実でのようです。
エンディングに流れるテレサ·テン版の「グッド·バイ·マイ·ラブ」はアリでしょう。中国の男性歌手の楽曲もフルで聴きたかったです。
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