盲目の老人が侵入者に逆襲するスリラー映画の第２弾。今度は、老人宅に武装集団が侵入し、娘をさらっていくというストーリー。
第１作目とは異なり、盲目の老人が主人公のような位置づけでストーリーが展開し、１作目とは違った視点で描かれているのが新鮮味があってよかった。加えて、この娘はいったい誰なのか？というところも謎で、それを考えさせる面白さもあった。
１作目と同様、カメラワークも秀逸で、老人の娘が侵入者から逃げるシーンはなかなかよかった。また、老人の自宅だけでなく、別の場所に移動してのバトルもあり、場面展開の仕方になるほどなと感心した。
ここからはちょっと気になったところについて。老人を主人公に据えて、１作目と視点を変えているのはよかったが、老人が侵入者を叩きのめすというやってることは変わらず、若干のマンネリを感じるかもしれない。ほかのホラー映画はもっと同じことの繰り返しかもしれないが(笑)
強盗集団の目的も、途中まではよかったのだが、終盤であきらかになる本当の目的にちょっと無理を感じた。娘を誘拐されるだけで相当低い確率なのに、その親がド〇ーを探していて、さらに生きてる娘をそのまま・・・って確率低すぎて現実味がない。というか本物の親なのかな？普通に誘拐された娘を取り戻すという目的だけでよかったのではないか。
老人についても、１であれだけサイコパスに振り切っていたのだから、もう少しサイコパスみのある展開がよかった。例えば、老人の娘の正体が、１作目で老人から逃げ切った主人公を追いかけて、妊娠させて産ませた娘だったとか。
ちょっと批判的なことも書いたが、内容としてはなかなか面白いスリラー映画だった。第３弾が製作されるという噂もあるので、もし続編ができれば観たいなあと思う。
