ノッチ

セブンのノッチのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.5
退職間近のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の前に驚愕の連続殺人事件が発生する。

胃袋が破裂するほど食物を詰め込まれた大食殺人…。

事件現場には被害者の血で、“gluttony”と。

キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を描くブラッド・ピット主演のサイコ・サスペンス。

7つの罪、憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠慢・強欲・大食。

これにのっとった、こった殺し方をする変態殺人犯を刑事二人が追うというストーリーです。

犯人の異常性が真摯に伝わる。

異常者にして異常者なりの倫理を持っていて、さらにその殺人計画の完成度には思わず感心してしまう。

凄惨なシーンや薄暗い映像による視覚的な恐怖ではなく、心理的な恐怖を存分に引き出してくれる。

終盤に疑問は残るものの、優れた作品と言えるだろう。

宗教的な葛藤を自分は表層しか理解できないけど、こういうとき無宗教だと、心の深くで感じられない何かがあることを歯痒く思います。

最後に、ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、ケビン・スペイシーの演技がとにかく素晴らしかったです。
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