今泉力哉の原点は自主制作した短編映画にある。当時は友人に出演してもらったり制作費1本10万円程度で作っていたそうだ。
予算がなければ凝ったエフェクトや大掛かりなセットは使えない。
今作に登場する小物もヨーグルトやトイレットペーパー等、安価で日常的に購入できるものばかり。
今泉力哉が低予算の中で培ったのが間であり、そこから派生するリアルな台詞回し。
アドリブがあったりもするのだろうか？
その生々しさが、強い説得力を発揮している。
二股男が彼女とわかれるかどうか。
それに一つも二つもひねりを加え、観客を飽きさせない。
これはもしやNSC時代のお笑いを学んでいた経験が活きているのかもしれない。
芹澤興人のクセが強い。アクが強い。
「変態だと思ったでしょ」
うん、思った。
