磨

サムジンカンパニー1995の磨のレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
3.4
実話を基に作られた企業エンターテイメント作品。池井戸潤作品と「ショムニ」を併せて女性蔑視問題を絡めたような物語。

“サムジン電子”が舞台だけど、基になった事件は1991年に斗山電子が起こしたフェノール流出による水質汚染事件がモデルとの事。世界企業ブランドランキング第5位でGalaxyなどが有名な三つの星のあそこではないです(紛らわしい)
こういう公害問題は国が発展してくる過程で必ず起きる事象であり、韓国だからどうだという事ではないけど、なかなかその内容はエグい。こういうリアルな描写は韓国映画の巧さだと思う。

メガネ美女ボラム役パク・ヘスがスウィング・キッズの子だというのはなんとなく分かったけど、ジャヨン役コ・アソンがグエムルに出ていた女の子だっだというのは後で知って驚いた。

思ったより真面目な物語。その中でもコメディ色を出すのを忘れないという韓国映画らしい魅力があったけど、個人的にはもう少しの脚色と演技にクセが欲しいところ(池井戸作品に毒されすぎたかも)
磨