3時間もあるこのアカデミー賞受賞作、これまで、見るチャンスをずっと伺っていましたが、とうとうやってきました。飛行機の中で見るのにちょうどよかったです。
演出家の家福(西島秀俊)のお話です。彼は、どこか秘密めいた所がある脚本家の妻の音と、幸せに暮らしていましたが、音は急病で突然亡くなります。失意の中、彼は、広島で行われる演劇祭で演出することになります。その広島で、ドライバーのみさきとの会話の中で、家福はそれまで目を背けていた音への気持ちに気づきます。
ロードムービーかと思っていましたが、あまり、そう言う部分はありませんでした。ただ、家福の愛車の赤いサーブが常にそばにいます。このクルマだから、また、惹きつける何かがあるのかも知れません。
演劇の話を中心に展開しますので、その流れを知ってから見ると話に入りやすいと思います。ちなみに、家福の演出する多言語の演劇は、とでも不思議な世界でした。実際にこういう演劇ってあるのでしょうか。
また、大人の❤️シーンがたくさんある映画です。子供と見ていたり、大音量で見ていると大変な事態になりますので、ご注意を😄。
前半はなんとなく淡々とした感じですが、後半になると、だんだんと話が面白くなってきます。3時間の長さは、この世界を演出するためには、必要だったんだなと思いました。
さて、この長さのおかげもあり、狭い座席でも有意義な時間を過ごす事が出来ました😄。なかなか良かったです。