RRR

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期のRRRのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズで最も切なく、ただ今作がなければゴッドファーザーは終われない。

マイケル・コルレオーネの一生を最期まで、美化せず逃げずに描き切っているという点において素晴らしい作品。

ファミリーの発展のみしか頭になかったマイケルが、歳を重ねるごとに家族の愛を求め、自分の兄弟殺し等数々の贖罪を求める。

しかし最後には目の前で最愛の娘を殺され、絶望に打ちひしがれる…
マイケルではなく娘のメアリーを、というむごさに、罪を重ねすぎたマイケルへの哀しい天罰を彷彿とさせた。

以下備忘として引用
ーーーーーーーーーーー
映画『ゴッドファーザー パート3』 あらすじ

1979年 ニューヨーク。60代となったマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)はネバダから再びニューヨークへ帰っていた。ケイ(ダイアン・キートン)と離婚し、息子のアンソニー(フランク・ダンブロシオ)と娘のメアリー(ソフィア・コッポラ)とも離れて暮らす日々は孤独だった。マフィアのコルレオーネ・ファミリーのドンであるマイケルは、慈善事業に力を注ぎ組織を合法化させようとしていた。

マイケルの設立した「ビトー・コルレオーネ財団」はバチカンにも多額の寄付をしており、その功績が認められマイケルは叙勲される。その式典にはケイ、アンソニー、メアリーも出席し、その後のパーティーでマイケルはケイと8年ぶりに話をする。アンソニーは大学を辞めオペラ歌手になると言い、マイケルは後継者を失う。ケイも未だにマフィアとしてのマイケルな冷酷な一面を許していなかった。ただメアリーだけは父を素直に愛していた。

パーティーにはマイケルの亡き兄ソニーの息子ビンセント(アンディ・ガルシア)も顔を出していた。ビンセントは父親譲りの激しい気性で、ファミリーのニューヨークのシマを引き継いだジョーイ・ザザと対立していた。ザザはマイケルの妹コニー(タリア・シャイア)の名付け親でもあるドン・アルベルトの息がかかったマフィアであったが、マイケルから見ると相手にするのも馬鹿らしい小物だった。コニーの後押しもあり、マイケルはビンセントを自分の側に置いてみることにする。

バチカンのギルティ司教は横領したバチカン銀行の損失をマイケルに穴埋めして欲しいと頼む。6億ドルを出せば国際的な大企業インモビリアーレ社を手中に収めることができると言われ要求をのむが、それはギルティとイタリアの政治家ドン・ルケージ、大手銀行頭取のカインジックが仕組んだ罠だった。マイケルは株主として認めてもらえず、ファミリーを合法的な組織にする計画は暗礁に乗り上げる。

マイケルの動きに他のファミリーから不満が出ているとアルベルトから聞かされたマイケルは友好関係にあるファミリーの幹部を集めた会議を開く。しかしこれもアルベルトとザザの罠で、会議が開かれたペントハウスは上空から襲撃され多くの幹部が命を落とす。マイケルはなんとか脱出を果たしたが、その晩糖尿病の発作により倒れる。そして糖尿病以上にマイケルを苦しめていたのは実の兄フレドを殺害したことへの悔恨の念だった。

ビンセントとコニーはマイケルに相談もせず、復讐のためザザとその部下を暗殺する。この勝手な行動にマイケルは激怒する。さらにメアリーとビンセントが急接近していることもマイケルは危惧しており、ビンセントに娘には近づかないよう警告する。

マイケルたちはアンソニーのデビューコンサートを見るためシチリアへ移動する。マイケルはビンセントにアルベルトに近づいて一連の出来事の黒幕を探るよう指示する。ビンセントの働きでアルベルトはルケージと手を組みマイケルを消そうとしていることがわかる。アルベルトはモスカ親子という凄腕の殺し屋にマイケル暗殺を依頼する。

マイケルはイタリアの事情に詳しいトマシーノに信用できる人物としてランベルト卿を紹介してもらう。マイケルはランベルト卿にギルティ司教の不正を訴え、さらにフレド殺害を懺悔する。

マイケルは後から来たケイと2人でシチリアをドライブする。夫婦だった時には持てなかった静かな時間を過ごし、ケイの気持ちも和らぐ。しかし同じ日、トマシーノがモスカ親子によって殺害され、ケイはマイケルが裏の世界から抜け切れていないことを知る。

バチカンでは法王パウロ6世が逝去しランベルト卿が新しい法王となる。同じ頃、カインジックが多額の現金と重要書類を持って失踪する。ランベルト卿が即位したことでバチカン銀行との不正な癒着が発覚することを恐れたのだ。ギルティ司教たちはこの事態に焦る。
マイケルは彼らの動きを察し、メアリーを諦めることを条件にビンセントへドンの座を譲る。マイケル自身はもう罪を犯さないと誓っていた。

アンソニーのコンサート当日。会場にはモスカ親子が潜り込んでいた。ビンセントは用心棒たちを配備し警戒を強める。メアリーは彼から一方的に別れを告げられたことに納得がいかず悲しみにくれていた。

VIP席にいるマイケルの命をモスカ親子が狙う中、コニーはアルベルトに毒入りのお菓子を贈り、それを食べる彼の様子を伺っていた。カインジック、ギルティ司教、ルケージのところへもファミリーからの暗殺者が送り込まれ、それぞれ始末されていく。アルベルトの毒殺も成功する。しかしランベルト卿もギルティ司教たちによって毒殺されていた。

舞台裏での攻防により、用心棒たちは殺されるがマイケルの命は守られ、アンソニーのコンサートは大盛況で幕を閉じる。しかしモスカ親子は最後のチャンスを狙っていた。観客たちが出てくる大階段で、マイケル暗殺のために放たれた銃弾はビンセントとのことをマイケルに訴えていたメアリーの胸を撃ち抜く。その場に崩れ落ちるメアリーを抱きしめ、マイケルは慟哭の中で正気を失っていく。

時は過ぎ、シチリアの古い屋敷の庭に一人ぼっちで座る白髪のマイケルは、誰にも看取られることなく息絶える。

引用:MIHOシネマ | 映画のネタバレあらすじと感想
RRR

RRR