たっくんの中のたっくん

らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-のたっくんの中のたっくんのレビュー・感想・評価

4.0
今年も観てきました。
wackオーデ映画。
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今年の映画では、トトちゃん、インポちゃん、ワッキーに主人公としてのスポットが当てられ、伝えたい事、彼女たちの成長や想い、が前作までより明確に切り取られています。
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また、今までの映画では、挿入歌としてwackアーティストの楽曲が使用される事でエモーショナルさが演出されていたが、今作では劇中曲では楽曲が使用されていなかった事も目立った。
過去作では、心揺さぶられるシーンはどれも、劇中歌としてWACKの楽曲が流れるシーン多かったように感じますが、
個人的に今作で印象に残ったのは、トトちゃんが食堂で食器を下げた配膳カゴとそこにある手紙のシーンと、敗者復活でオセロを戦った部屋に残されたテーブルとオセロ盤が、切り取られたシーンでした。
どちらも演者は映ってなく、"画"に心揺さぶられる演出だったように思います。
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より、WACK SLAVE(アイドル事務所WACKのファンの総称)向けの作品から、ドキュメンタリー作品として昇華された印象で、WACKを知らない人でもより見やすく伝わる内容だったように思います。
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しかしそれが、昨年のオーディション合宿参加者たちの人格やポテンシャル、WACKのアーティスト達の中でキャプテン的な存在である現役メンバーセントチヒロチッチの参加、などによる偶発的なものなのか、

劇中でも分かる通りWACKのプロデューサーであり代表の渡辺淳之介氏の先見を見る力、そしてドキュメンタリー作品として作品を昇華すべくして制作陣がうまい切り取り方によるものか、

それは、わかりませんが
"アイドル"という存在がどこまでも"偶像"であるのだという事に間違いはないのかもしれません。
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