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ドリームランドのyutaのネタバレレビュー・内容・結末

ドリームランド(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksのオンライン試写会で鑑賞しました。

本作の舞台は1930年代のテキサス州のビズマークという広大な草原地帯。そこにユージン(フィン・コールさん)は、母親、母の再婚相手である義理の父、そして義理の妹の4人で暮らしていました。実の父親はユージンが5歳の頃、この地を呪い酒に溺れ家を出て行ったのでした。ユージンは実の父親がメキシコから送ってきたポストカードを大事にしていました。

ある日、地元の街で銀行強盗事件が発生します。犯人は男女の強盗で、9歳の少女を含む5人を殺害し、男の方は途中で死亡したが女は逃亡中で、1万ドルの懸賞金も賭けられていました。
その夜、ユージンは自宅の敷地内にある納屋へ行くと、そこには強盗犯のアリソン(マーゴット・ロビーさん)が足を撃たれて大怪我を負って潜伏しており、ばったり出くわしてしまう。
ユージンは迷いながらも、彼女の怪我の応急処置を手伝い、アリソンが「人は殺していない、警察が謝って撃った」という説明を信じ、彼女を匿うことを決める。そして、アリソンからメキシコに逃げしてくれたら報酬2万ドルを渡すと提案され、ユージンのとった選択は・・・。

警察の包囲網を抜けてメキシコへ逃亡を図りたいアリソンと、メキシコに居るという父親を探したいユージン。「メキシコ」というキーワードで上手く絡み合っていました。
そして、ヤバい人とわかりつつも、そんなアリソンに段々と惹かれていってしまう無垢なユージン。彼の人生の歯車が狂っていく様がよく描かれていたと思いました。

アリソンを演じたのは、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)などに出演されたマーゴット・ロビーさんで、逃亡中の強盗犯という難しい役を見事に演じており、彼女の美しさも充分に堪能できました。
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