村上春樹さんの同名の短編小説を、市川準監督が映画化した作品。
主演は、イッセー尾形さんと宮沢りえさんで、ほぼこの二人しか出てきません。
西島秀俊さんのナレーションと、坂本龍一さんの奏でるピアノサウンドをBGMに、紙芝居的に話が進行してく感じで、突然台詞に繋がったりして、斬新な感じがしました。
本作は、主人公のトニー滝谷(イッセー尾形さん)の孤独感がテーマだと思うのですが、それをイッセー尾形さんが寡黙な演技で巧く表現していて素晴らしかったです。
なお本作は、第57回ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しています。