まりぃくりすてぃ

Eggs 選ばれたい私たちのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

Eggs 選ばれたい私たち(2018年製作の映画)
4.0
観てヨカッタ。。 問いかけのストレートさ。女性たちのwe意識(Iよりも)。経血の直視。それらが男性ウケするかどうかは知らないけど。裏方に名を連ねる野本梢・佐藤睦美・ナナコスといった作り手たちは、信頼できる。スタッフ的にもキャスト的にも、女性力の結集がささやかに(でも、確実に)化学を成したんじゃないかな。。 準主役の川合空の演技印象が序盤ぎこちなかった(アップショット切り返し多用に耐えうるほどには表情が適切じゃなかった)りしたが、職場の荒木めぐみの女子同僚リアリティー、カフェでの四人組の女子会リアリティーに、私も束ねられた。そして後半、映画としての伸びやかさの増しに、驚いた。私も泣きそうになった。生卵場面大成功オメデトウ! 後で聞いたら、冒頭のしばらく続いた刻み音は、生卵をかき混ぜる音なんだと。川崎監督を、今後当分信頼できそう。。。
                                                                   ▼▼追記 ネタバレ注意▼▼

川合空が “力演” した葵の言動が前半非常識すぎて、ひいた。性格自体はああいう方向性で構わないけど、もうちょっとだけ遠慮っぽくして、純子のほうがかなり主体的に手を差し伸べたということにして、同居開始後だんだん図々しさのエスカレーションを見せていくべきだったかも。完全な居候じゃなく「月に3800円だけは払う」という約束などをさせておけば、「ナプキン有料」が健全さの範囲内のユーモアになる。ぶっちゃけ、中盤までは私には葵はモンスターだった。ついでながら、最もすばらしかった口論のところ、葵が純子の後ろをすり抜けてパスポート奪い返して去ろうとして、去りきれずにおそるおそるハグする、とかの繊細さも欲しかった。(※このシーンに他のレビュアーさんからの指摘あり。→コメ欄)