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薄墨の桜
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『薄墨の桜』に投稿された感想・評価

なんと薄墨桜の映画があるなんて!岐阜県民も今となってはあまり多くの人が鑑賞してないだろう。この地より僻地に住んいるが、改めて悠久の歴史を感じる。

桜の異様な風貌は長い年月が刻み込まれており、我々の知らない歴史を知っているのだ。このナレーション風にいうと…我々の身近に実は歴史は刻むものは存在し、共に生きていることを認識しなければならない。
3.5
【満開の外側で】
シネマヴェーラにて開催中の羽田澄子に足を運んでみた。YouTubeのコメントで『薄墨の桜』が重要作らしいので観てきたのだが、これがよかった。

『薄墨の桜』は羽田澄子監督の中で転換期のひとつとされている作品で、日本三大桜のひとつ薄墨桜を扱ったドキュメンタリーだが、満開の外側に目を向けられている。映画は桜が咲いていない時期の木に目を向け、一度は枯れてシロアリに蝕まれていたものの、幹に新しい根を植え付けることで新しい生を宿し保護していく活動へと向けられていく。薄墨の桜は村人にとってのシンボルであり、信仰や風習の中心にある。映画は単なる観光地としての桜ではなく人間と共生する桜像を捉えていくのだ。

さらに、本作は映画監督である羽田澄子の眼差しをメタ的に捉えている。随所に女がカメラへ目を向けるドキュメンタリーではないショットが組み込まれている。これは被写体を前にした監督の心理的距離感や心象世界を表現しており、極私的なエッセイたる役割を担っている。なるほど、これは確かに羽田澄子を語る上で重要な一本であった。
4.0
岐阜にある樹齢1300年とも1500年とも云われている桜の大樹1本で映画を1本撮ってしまう羽田澄子監督の実力に脱帽。
ただあるがままの桜の樹とその周りで暮らす人々が淡々と。

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