tarupon

TOVE/トーベのtaruponのレビュー・感想・評価

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)
3.7
ムーミンの作者、トーべ・ヤンソンの30~40代にフォーカスし、恋人のアトス、ヴィヴィカとの出会いと別れ、生涯のパートナーとなるトゥーリッキとの出会い、そしてムーミンが描かれている。

私的には、ムーミンについての小さい頃に本で読んだ記憶とアニメで見た記憶、何年か前にあったムーミン展に行って作者にも興味を持つことになって・・・・そして今日の「TOVE」に至るわけです。

ムーミンの登場キャラクターには、彼女自身や彼女の周りの人物が色濃い影響を与えていることを改めて確認。
ムーミンのキャラクターに対する思い、トフスラン&ビフスランに自分とヴィヴィカを投影していること、モランのキャラクター等、興味深かった。

トーべの自由を求める心がどう解き放たれていくのか、その葛藤と軌跡がテーマの映画だと思うのだが、共感の気持ちがそこまで動かなかったのが少し残念。
たぶん、トーベ・ヤンソンはフィンランドではすごく根付いている人で彼女のスウェーデン系という背景とか、当時のフィンランドの時代背景等への知識が無かったこともあって、彼女自身の打ち壊さなければならない壁について映画だけでは私の中で把握しきれなかったことが原因かなと思う。
tarupon

tarupon