彼女を好きになることはなさそうだけど、観察対象として非常に面白かった。
ムーミン谷がどのようにできていったのか、人の精神世界にファンタジーが生まれる様子は見ごたえがある。
「二人にしかわからない言語で話す」シーンに、小女性をみた。
トーベ・ヤンソンをただレズビアンと表現するのはいささか乱暴に思えるシーンだった。
どちらかというと相手の女性のほうが……。
性的というよりも、内包した熱にあてられた人たちが彼女の周りに集まっているように思えた。
ただ、その熱や精神世界が毒親の呪縛によるものだというのは哀しく感じられる。