うーん、この脚本はキツイ…
細田監督の「やりたいこと」と
言わせたい台詞のコラージュが
押し寄せるだけのマスターベション作品。
SNSの無限の可能性と弊害が
作品の軸となっているのだが…
そもそも、あまりよく理解していない
オジサンが必死にリアリティ追求してる感が出過ぎていて冷める。
その上、まさかの
ディズニーまるパク的オマージュ。
これを、商業的に成功している
監督の演出だから有りと言うなら
あまりに尊大で傲慢。
「バケモノの子」には
もっとオリジナルの世界観と
緻密なキャラクター設定があって
没入できた。
今回も期待して観ただけに残念!
しかしながら…
すべてを引き算したとしても
“稀代の歌姫”中村佳穂さんの
壮大な歌声だけで
すべてを挽回、逆転できるのが
皮肉にもスゴイところ。
このキャスティングだけで
今作は使命を果たしたと言っても
過言ではない。
是非ともIMAXで鑑賞されるよう
強くオススメします。
そして、細田監督の次回作
“渾身の一撃”に期待しております。