ShinMakita

ワン・モア・ライフ!のShinMakitaのレビュー・感想・評価

ワン・モア・ライフ!(2019年製作の映画)
1.2
技師パオロはちょっとイケメンな中年男。いつも職場から自宅まで原チャリで移動しているが、信号待ちが嫌いなため、赤信号になった瞬間に交差点を突っ切るくせがついていた。その日もいつもどおり赤と同時に飛び出したが、タイミングを逸しトラックに跳ねられ「あの世」に旅立った。「あの世」の職員たちは、地上の人々の寿命を厳密に割り出し、死を迎えさせている。遺伝・性格・生活習慣などを検討し、死ぬ瞬間を決めているのだ。パオロは、そう説明する職員に異議を唱える。健康に人一倍気を使い、最近ジンジャー入りスムージーまで摂るようにしたのに、寿命が早すぎるんじゃないかと。すると職員が焦り始める。「あの世」のPCデータベースに、まだパオロがスムージーを飲んでいるという情報が未登録だったのだ。そのため寿命の再検討がなされ、本当の寿命は1時間32分後となった。というわけで、わずか1時間32分だけ現世に戻ることを許されたパオロだったが…


「ワン・モア・ライフ!」

以下、ネタバレのことを想ってる。毎日じゃないけど。


➖➖➖

「あの世から地上に戻る系映画」というと、まず「天国からきたチャンピオン」。邦画なら「椿山課長の七日間」、神木隆之介の「若くして死ぬ」なんてのがありました。今年はこのジャンルの最高傑作「ソウルフル・ワールド」が誕生したりして、本作なんか霞んでしまうんですが…

「わずか1時間32分で何をするか」&「ラストの別れはどうなるか」、結局この2つが関心のマトになるんですけど、正直これが上手くない。まず1時間32分、ほぼ回想に費やしていて、現世に戻った意味がない。そしてラスト、なんと別れがないんですよ。泣きの要素がないまんま終わるってズルくない?

というわけでイマイチ。パオロのキャラや妻子たちの描写は良かったけどね。
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