鑑賞日:2024年2月12日
パンフレット:900円
そこに”神”はいる――!
スピルバーグ監督のオリジナル版は未鑑賞。
ミュージカル映画が好きなのと、こういう題材の作品も好きなので、鑑賞した次第。
結果、、、
これは観て良かったー。
セリー役のファンテイジア・バリーノが圧巻の演技でとても印象的。
個人的にはソフィア役のダニエル・ブルックスが良かったなぁ♪
ネティ役のハリー・ベイリーはそんなに登場シーンは多くなく。。
映画は、1909年、姉のセリーと妹のネティが木の上で歌を歌っているシーンから始まります。
姉妹と父のアルフォンソとの関係は歪で…
2人は父の言うことには絶対従う必要があった。
そんな中、姉のセリーが出産。
男の子だったので名前をアダムと名付けるが、アルフォンソによって取り上げらる。
既にセリーは2人の子供を出産していたが、2人とも父によって里子に出されていた。
ある日、アルバートがネティを嫁に貰いたいとアルフォンソに告げるが…
アルフォンソは姉のセリーを押し付ける。
アルバートの家で虐げられる毎日のセリー。
そこにネティが父からの暴力から逃げて転がり込んでくる。
再会も束の間、アルバートがネティに手を出そうとし、拒絶されると、彼女を追い出してしまう。
セリーは必ず手紙を書いて欲しいとネティに叫ぶ。
ネティは雨の中その場から走って逃げていく。
月日が流れ…
アルバートが郵便ポストを管理しており、ネティからの手紙が届いているか確認のしようがないセリー。
アルバートの息子のハーポがソフィアと結婚するため、近くへと引っ越してくるのだった…。
ミュージカル映画が苦手な方にはオススメしません(苦笑)
今作は虐げられる女性たちが、いかにして這い上がり、逞しく自立していくのか…という物語ですね。
キツいシーンも多いけど、拳を握り締め、突き上げていくような展開で、観ていて、熱くなる。
主人公はセリーですが、ソフィアのエピソードや歌手のシュグのエピソードもきっちりと描いていて、物語に厚みが出ていたと思います。
二人がいたからこそセリーも”自立”の道へと進んだという感じでしょうか。
さらに、男尊女卑や人種差別というテーマも盛り込んでおり…
かなりシリアスな展開ながらも、ミュージカルシーンが多いので、それが和らいでいる印象。
そのミュージカルシーンはどれもが見せ場でした!!
歌にダンスと、どでもが素敵!!
物語が進み、セリーとネティが再会できるのかどうかは、観てのお楽しみということで。
全ては”神の御業”によるもの…なんですねぇ♪(ちょいネタバレ?)
ラストシーンが冒頭の木というのも憎い演出でしたよ。
「アー…メン」