朱里

カラーパープルの朱里のレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
3.8
人種差別、男尊女卑など、当時は恐らく当たり前だった事をそのまま映し出すような内容は観てると辛い部分があったけど、それをミュージカルで補ってるから少しは辛さを緩和できたかな。
日本風に言うとミスターが昭和の旦那、セリーが昭和の妻という感じだから若い人が見るとどんな気持ちになるんだろうと気になる。
映画だから極端に描いてるけど、少なからずああいう夫婦って昔は居たんじゃないかと。私は昭和の人間じゃないから人から聞いた話から推測しただけだけど。

旦那から奴隷のように扱われ言われるがままの辛い生活に我慢の限界がきて、ついに町に出て店を始め、今までとは何もかもが360度変わったセリーの生き方はまさにシンデレラストーリー。
とは言えど、最後の方のミスターは丸くなってたので「なんて優しいんだ(泣)」って彼も変わってました。

ミュージカルシーンはどれも圧倒されたし、音響の良い映画館で観たいもの。私が観に行った映画館はそこそこ音響が良いので正解だった。

あとソフィア役の方ってやっぱり『ピースメイカー』のレオタ役のダニエル・ブルックスだったんだ。演技上手い、歌上手いって思ったらブロードウェイのミュージカルに出演してるんだ。そりゃ上手いわけだな。
朱里

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