凛

ウォンカとチョコレート工場のはじまりの凛のレビュー・感想・評価

4.3
「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚。
やはり前作は観ておいた方が良いけど、この後に観ても可。

前作がロアルド•ダールの原作で子供向けだけどブラックな部分があり、監督もティム•バートンなので怪しげな雰囲気が少しあったけど、今作は制作陣も変わり、よりドリーム•ファンタジー要素が加わり、とても良かった。

私は字幕で観たけどティモシー•シャラメがたくさんの歌を歌っているので、ミュージカルまではいかないけど、それも楽しめる。

ウンパルンパにヒュー•グラント。
「ノッティングヒルの恋人」などのロマンチックコメディを経て、いよいよコメディ色が強くなったがとても良いスパイスになっている。
オスカー女優のオリビア•コールマンがウォンカの未来を握る役。

チョコレートは子供や女性だけの食べ物ではなく、大人の男性でもかなり食べるのを欧州に行った時に感じた。
チョコレートに取り憑かれた人達の暗躍を潜り抜けて、ウォンカがお店を持つまで。

夢を持つこと、その夢を叶えようと努力すること、夢を叶えたその先に見えるもの。
何度も窮地に立たされても暗さが無いのは、ウォンカが常に前向きで、仲間の存在があるから。

亡き母の教えてくれたことは心温まることだけど、どうしてひねくれ者になってしまうのかも謎。

パンフレットにはポール•キング監督のインタビューはあるけど、ティモシーのコメントは無し。
少し寂しい。
凛