磨

SNS-少女たちの10日間-の磨のレビュー・感想・評価

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)
3.3
一部の方からロリコンだと思われているので(一応、否定しておく)そんな僕にピッタリの作品を上映していた(笑)

児童への性的搾取の実態を描いたチェコ映画。オーディションで集めた幼い顔立ちの3名の女優。12歳という設定でSNSで友達を募集するという企画で始まったリアル・ドキュメンタリー作品。
自分から連絡しない、誘惑や挑発はしないなど数々のルールがあるが、10日間でなんと2,458人がコンタクトを取ってきたという。あまりの凄惨さにその後チェコ警察を動かし犯罪の証拠として使われたらしい。おそろしい映画…。

釣られたオッサンたちは一応プライバシー保護の為に目と口以外はモザイク加工してあるが、この顔がまた強烈に気持ち悪い。
そして判で押したように少女に要求してくるキモオヤジども。2,500人の中で特に異常なヤツを抜粋しているのだろうけど、そこに妙な違和感を感じる。
そんな中“そういう”目的ではない青年が登場。その場面だけ一服の清涼剤を打ったようにそこにいる皆が感動するシーンはその極みだった。
そしてコイツはイケメンなのである。真相は知らんけど、なんだこの茶番は?と言いたくなってきた。

観ていると、少女たちを護ろう!というより、“釣られた”ゲス野郎を追求していくエンタメ的な側面が強くなっていき、なんだか某ドッキリ番組を観ている気分になってくる…。腐れ外道は一生檻の中でも構わんけど、やはり食らっている人間の気持ちになってしまうのでこういう演出はやはり苦手だ。
磨